育老日記・痴呆の症状と向き合う備忘録
■血圧が下がる2005/1/1(土) |
血圧109/58 体温37.4度 酸素量96 脈拍95 痰が出なくなった。 「明けましておめでとう」と言ってみると、 「ああ、そうか」と答える。 体温が高めなので、両脇にアイスノンを入れてある。 両手足のリハビリをすると、逆にチカラがかかってしまう。 「腰や背中が痛い」というので、ストレッチをしてみた。 身体を横にすることが自分では出来ないので、 かなり硬くなっていた。 頭と足と肩のツボを押すと痛みの反応がある。 父宛の年賀状を見せると一枚ずつ眺めては嬉しそうだった。 清拭剤(スキナ)が無くなってきているので後日購入予定。 ■熱上がる2005/1/2(日) 夜中熱が上がって座薬を使用したとのこと。 今日は姉がオムツを持ってきてくれて、 私がパッドを持って行った。 清拭剤も姉が用意してくれた。 熱37.8度。熱の為か、また点滴がつけられている。 姉がリハビリとツボ押しをしても、反応は悪いまま。 オムツ交換ついでに病衣も取り替えてもらう。 話し掛けても言葉がはっきりしない。 時々会話になるけど、歌うような話すような感じ。 病棟廊下の一番南側の窓から富士山がくっきり見えた。 動けるようになったら見せてあげたい風景。 姉が父に富士山が見えたという話をしたら、 ちょっと反応した。 血圧140/64 体温38度 酸素量95 脈拍105 体温がまた高くなってきている。 ■熱下がる2005/1/3(月) 姉のメールより: 体温36.8度に下がった。 目はしっかり開いている。 最初は反応が悪かったけど、だんだん何かを話はじめた。 相変わらず何を言っているか分からない。 足がよく動いていて他人の話に反応している。 大きな声で「上から降りてくる」「ほら、早く降りておいで」 「今年は釣れないな」と妄想をみている感じ。 両足を膝から立てて良く動かしていると思ったら、 オムツの中で不快な感覚があったらしい。 看護師さんにオムツを取り替えてもらったら、 すっきりしたのか眠りはじめた。 ■話をする2005/1/4(火) 今日は良く喋っていた。 内容は相変わらずよく解からない。 体温37.7度。まだ微熱が続いている。 「仕事していた時はそんなでもなかったけど・・・ 寝ていると痛いな」とか、 「タイヤ交換する時は・・・に頼むと・・・だよ」とか。 所々はっきりとした言葉になる。 オムツ交換をしてもらった後はすっきりしたらしく、 両足をしきりに動かしていた。 手足のリハビリとツボ押しをすると、反応して痛がる。 「しかし、この身体が・・・仕送りが・・・」 何かを話しているので調子は良さそう。 ■ミキサー食2005/1/5(水) 鼻のチューブが反対側になっていた。 アコマ超音波ネプライザーという機械で、 クチにミストをあてていた。 点滴していないので熱は下がったらしい。 ぼーっとしているか寝ているかという状態。 今日からミキサー食になった。 看護師さんから「トロメリンS」を購入してというので、 1階売店に買いに行くと品切れ状態。 発注しておく。入荷後病棟に届けてくれるとのこと。 水100mlに対して2gを使用するとジャム状になるという製品。 同じようなトロミ製品はあるのだけど、 病棟の指定ということで、代済で頼んできた。 また「抑制・拘束の同意書」に記入捺印して提出。 10日毎に同意書を更新しているらしい。 両手足のリハビリとツボ押しをした。 父に「手が動くようになったら年賀状の返事を書こうね」と リハビリをしながら話したら、 「年賀状はまだあるか?」とまともな返事。 「動く頃には時期がずれちゃうから、寒中見舞いかな?」 「そうだな」と言いながら頷く。 「ここを引き払わないと・・・赤い・・・なんだよ」と また妄想をみている感じで内容は判別できない。 何度もアクビをした後、熟睡していた。 ■車椅子に座る2005/1/6(木) 12/16〜12/31までの請求書が来ていたので、 入院会計にて支払いしてきた。 父はナースステーションに車椅子で座らされていて、 立ち上がろうとして先生に抑えられていた。 普通の車椅子に座っていたので、かなりの進歩。 今日は熱は出ていない。顔色も良好。 ベッドに戻したらすぐに熟睡。 使用済みのタオルが袋に入ったままだったので、 手洗いして干しておいた。 目を覚ました後「さあ、行こうか」と言い出す。 どこか旅館か施設に来ていると思っているらしい。 手足のリハビリとツボ押しをすると、また熟睡していた。 ■鼻の管がとれた2005/1/7(金) 午前中にグループホームの退所手続きをする。 入院などで30日を経過すると退所という決まりなので。 一週間だけ生活した部屋から荷物を運び出す。 午後グループホームで使用したオムツの残りを持って行く。 病室に行くと父の鼻の管がとれていた。 その分ミキサー食の量が増えたらしい。 午前と午後の2回、車椅子に座るようになった。 「座って腕を組んで、ぼーっとしている」と看護師さんの話。 年末からシャワーが解禁だったらしいけど、 微熱が続いたので入れなかったとか。 今日熱も下がったので入浴してサッパリしていた。 手足のリハビリと腰を浮かす運動をした。 主治医と今後の治療計画を話した。 ・尿管を来週月曜日にはずす予定。 ・1〜2週間で状態が良くなるかも。 ・今月いっぱいで退院出来そう。 今日グループホームを退所したという話をして、 退院後に「老健」か「特養」に移れるかどうかを検討。 必要書類があれば作成してくれるとのこと。 ケアマネNさんに連絡して、また担当してもらうことに。 以前申し込んでおいた2箇所の特養に連絡。 遠い方の特養に直接行って担当者と面談した。 申込みは継続されていて、新たに書類は必要ないらしい。 近い方の特養は電話で状態を説明するだけで済んだ。 どちらの施設も数十人〜100人の待機があるので、 順番が早まることは無さそう。 このままだと数年の待ち状態だそうで。 デイとショートを再利用出来るようにした。 父がどこまで快復して退院するかで利用する施設も変わる。 退院するまでにどの状態ならどの施設利用が良いのかを、 いろいろ検討することにしようと思う。 ■パジャマを持って行く2005/1/8(土) 酸素量93 脈拍71 体温36.8度 車椅子用にパジャマを持って行く。 ベッドを起して座る姿勢をとると、ずりずり落ちてしまう。 両足をバタバタと動かしていた。 マッサージボールを握らせるリハビリをした。 頭はぼーっとしていてはっきりしていない。 車椅子に座らせて両手を動かす。 鼻がちょっと詰まっているのか「ピーピー」と鳴る。 「笛みたいだね」というと笑い出す。 膝を揉んでいたら、「かわいいなぁ」と言い出すので、 「何がかわいいの?」と訊いてみると私の事らしい。 小動物か犬を妄想しているようで。苦笑いしてしまった。 ミキサー食はお粥一膳と、かぼちゃの煮物とシチュー。 デザートに桃とヤクルト1本。 看護師さんがとろみをつけて食べさせてくれた。 目が閉じている状態でクチを開けるので、鳥のヒナのよう。 食べ終わると目が覚めたのか、しっかりしてきた。 「ああ、来てたのか?」って数時間前から居るんですけど。 ベッドに寝かせたら熟睡しはじめた。 ■爆睡2005/1/9(日) 姉のメールより: 病室に行くと車椅子からベッドに移るところだった。 その後は爆睡していた。 夢うつつで返事はしてたけど、本当はわかっていない様子。 手足のツボ押したら痛がっていた。 足の裏の皮が硬くなっていたので、 クリームを擦りこんておいたよ。 ■反応が悪い2005/1/10(月) 姉のメールより: 病室に行くと熟睡していた。パジャマを着ていたよ。 声を掛けても反応しない。 しばらくして、フッと目を開けたので声を掛けてみたけど、 目はうつろ、にごっていた。 声のする方は向く、でも返事はしない。 「○○子だよ、わかるかい?」と言ってみたけど、 軽くうなずくだけ。 「右手に力を入れてごらん」と言うと、 右手を小刻みにプルプルと震わしながら少し力が入った。 左手は右手ほどではないけど、力を入れることはできる。 たまに足を立てて腰を浮かそうとする。 暖かいタオルで顔を拭いていたら、唇の左端が切れて出血していた。 真っ赤な血が歯に広がり、まるで“人を食ったよう”になっていたよ。 リップクリームを付けたら、顔をゆがめていた。 看護師さんがオシメを交換しに来てくれて、 体の向きを変えたら、また気持ちよさげに寝てしまった。 休日みの為、付き添い者用の椅子が無く、 立ちっぱなしでいなくてはならず、 つぼ押しも疲れたので、早めに帰ることにした。 主治医の先生は水曜日に来るとのことなので、 水曜までに診療情報提供書を依頼する手紙を用意するつもり。 緑色の軽いカップにマジックで名前を書いて置いて来たたけど、 洗うと消えそう。記名したシールを貼った方がいいかも。 昨日持って行った陶器の白いカップがなくなっていた。 割れてしまったか、間違えて持っていかれたか・・・不明。 ズボンがビニールに入っていたけど、 別に汚れてはいなかったんで、そのまままた置いておいた。 車椅子に乗ると寒いから、パジャマの上から着るものがあるといいかも。 ■尿管とれた2005/1/11(火) オムツを購入して持って行く。 まだ袋に半分残っていたけど念のため。 今日は午前中に尿管をはずしたとのこと。 病室に行くと父は入浴中だった。 看護師さんに入浴介助してもらって、 さっぱりした顔で戻って来た。 入浴後で疲れたのか反応が悪い。 返事もしないなぁと思っていたら「おう!」と返事した。 こっちが驚くと嬉しそう。 看護師さんがお茶をカップに入れて持ってきてくれた。 (無くなっていたと思っていた白いカップだった) とろみをつけてゼリー状にして食べさせてくれた。 ツボ押しとマッサージボールを握らせるリハビリをした。 売店にて食事用エプロンを購入。 こぼしてもすぐに処理出来る介護用のもの。 父が半眼で何かを言い出す。 「野営するときは・・・大変なんだよ」と、 昔の事を夢見ているのか、妄想しているらしい。 ■老健申込み2005/1/12(水) 午前中老健に申込みに行く。 担当者と面談。施設内を案内して貰う。 資料と診断書等の書類を受け取る。 病院に行って主治医に診断書と意見書を書いて貰った。 父は午前中シャワーを浴びたらしく、 ぐったりとしながら昼食を食べていた。 おかゆが硬めになってきている。 食べながら寝てしまった。 クチに残っているものを飲み込まない。 誤嚥の原因になりそうなので焦る。 5分以上経ってから飲み込んだので、一安心。 そのまま寝かせた。 体温36.4度 血圧121/70 目が覚めた後、車椅子に座らせた。 手足のリハビリをしても反応が悪い。 書類を受け取って帰る。 別の特養に資料と申込み書を貰いに行く。 仕事帰りの姉が家に寄ってくれて、 必要書類に記入してくれた。 ■老健に書類提出2005/1/13(木) 午後3時に予約をして、老健に書類提出。 父の経歴や趣味などを書いた書類も添えた。 担当者と面談して痴呆症状や病状の経緯説明。 明日午前11時に、病院にて父の面談をすることに。 その後病院に着替え用の服を袋に入れて持って行く。 明日の午前中に施設担当者が来る事を伝える。 (面会時間外なので許可をもらう為) 父はナースステーションに車椅子で座っていた。 どこかに擦ったらしく、左足から血が出ていた。 大きなカットバンを貼って貰う。 病室に戻って来て暫く車椅子に座らせておく。 軽く両手足のリハビリをする。 今日は反応も良く、会話も出来た。 さらにペンを持つ事が出来るようになった。 文字はまだ書けないけど、かなりの進歩。 熱35.9度 夕食も介助すると勢い良く食べた。 入浴を頻繁にするようになったので、 シャンプー・ボディソープを用意してくださいとのこと。 柔らかめのスポンジもあるといいかな。 汚れた服を持ち帰って洗濯した。 ■老健担当者面談2005/1/14(金) シャンプーとボディソープ等を持って行く。 ベッドで熟睡していたので起こして車椅子に。 午前11時に老健担当者と面談。 看護師さんも交えて、父の状態の確認をした。 ・オムツの自覚なし ・食事はミキサー食、水分でむせる事がある ・たまに自分で食べる事が出来るが見守りが必要 ・シャワー浴は全介助 ・着替えは指示すれば協力して身体を動かす ・食後の歯磨きを自分ですることが出来る ・車椅子に長時間座っていると足がむくむ ・突発的に立ち上がる事があるので転倒防止の為拘束具使用 ・騒いだり暴力行為は無い 来週の水曜日に審査会があるらしい。 体温36.5度 血圧128/60 一旦戻って必要な物を買ったり、家から持って行く。 電気カミソリ・メガネ・歯磨き粉・尿パッド 水墨画の本・筆ペン・紙 お茶にとろみをつけて飲ませたら、 途中で熟睡しはじめたので、そのまま寝かせた。 ■歩いた2005/1/16(日) 姉と一緒に病室に行くと車椅子に移る所だった。 休憩室に連れて行ってTVを見せる。 トロメリンSが無くなりそうというので、 売店に発注・代済みにしてきた。 前回と同じに届けてもらうことに。 お茶にとろみをつけて飲ませた。 車椅子から立ち上がろうとするので、 試しに立たせてみることにした。 両手で支えれば立っていられる。 姉が歩行器を借りて来てくれて、 父の両手を歩行器に乗せてみたら歩き出した。 ゆっくりと10歩。左足がまだ動きが悪い。 一度車椅子に座らせてから再度挑戦。 今度は30歩進む事が出来た。 支えがあれば足を動かす事が可能になった。 凄い進歩に驚く。 「このまえ旅館に泊っていて・・・」と 楽しい妄想をみているらしい。 疲れたようなので病室に戻して寝かせた。 ■反応悪い2005/1/17(月) 尿パッドと着替えを持って行く。 トロメリンSが届いていた。 食事はまだミキサー食のまま。 手足のリハビリをして、話し掛けても反応が悪い。 ぼーっとして夢の中という感じ。 「右手あげてみて」と言ってみると、 勢い良くあげることが出来た。 左手はまだ途中で止まってしまう感じ。 足のカサカサ防止の為に靴下を履かせた。 タオル類を全部取り替えて、汚れ物を持ち帰った。 ■寝ていた2005/1/18(火) 15日締めの請求書が出ているかなと、 引出しの中を確認したら入っていなかった。 看護師さんに訊いてみるとまだ出ていないらしい。 父はナースステーションで車椅子に座ったまま。 ぼーっとしているか寝ている状態。 着替えの追加を置いてくる。 会計メモ: 月〜金は午前9:00〜4:30まで 土は午前9:00〜1:30まで (日・祝・第3土は会計休み) ■老健審査通過2005/1/19(水) 朝、伯父から連絡があった。 日曜日に下の伯父と一緒にお見舞いに来てくれる予定。 老健に申し込んでいる事や、父の容態について伝えた。 来るということを父に伝えてしまうと混乱しそうなので、 当日まで内緒にしておくことにした。 夕方、老健から判定審査会に通過したと連絡があった。 退院がいつになるかを主治医に確認出来次第、 老健に連絡することになった。 連絡があったのが夕方だったので、 (病院内は携帯電話禁止のため、自宅待機していた) 病棟のナースステーションに連絡。 金曜日以降に主治医と面談して退院の予定を訊くことになった。 明日また抑制・拘束の同意書更新予定。 ■血圧が低すぎ2005/1/20(木) 念のためオムツとパッドを用意して行った。 まだ残っているので入院中は間に合いそうな感じ。 今日は血圧が低くなりすぎているらしく、 父は目を開けながらイビキをかいていた。 一日中血糖値も計るように指示のプレートが出ていた。 声を掛けると返事はするけど、朦朧としている。 こんな状態なのでリハビリはお休みしたらしい。 また「抑制・拘束の同意書」に記入捺印して提出。 昨日電話で伝えた事を再度お願いしてくる。 オムツが外れなくても、寝たきりでも、 状態が安定したら退院になるとのこと。 明日以降に主治医との面談で退院日が決まりそう。 1/1〜1/15までの請求書が来ていたので、 入院会計にて支払い。汚れ物を持ち帰った。 ■主治医と話す2005/1/21(金) 血圧109/60 着替えを持って行く。 父は熟睡状態で、声をかけても反応しない。 タオル類を交換する。 主治医と退院日を話す。 現在入院待ちの人が沢山いるので、 出来ればすぐにでも退院して欲しいとのこと。 完治しない状態で退院させるのが普通なのだとか。 次の老健は審査が通過しても部屋の空きが無い。 来週月曜日に老健の担当者と連絡を取る予定。 ■熟睡2005/1/22(土) 姉のメールより: 熟睡していて、声をかけると目を薄っすら開けるけど、 夢の中にいる感じで状態は変化なしかな。 次の施設の件はあまり心配しないように。 どうにかなるから。 ■伯父さん達来てくれた2005/1/23(日) 姉のメールより: 伯父夫妻二組が来てくれたよ。 やっぱり兄弟だねー! ちゃんと受け答えしてた。 昔話に花が咲いて、東京の伯父の話に、 泣き顔になっていた。 少しするとまた眠くなったようで寝てしまったよ。 ■老健から連絡2005/1/24(月) 午前中、老健から28日に空けられるか解らないので、 また連絡してくれるとの電話があった。 午後、父に昨日伯父さん達が来た事を訊いてみた。 「ああ、来たよ」と思い出しながら嬉しそう。 尿パッドが少なくなっていたので、 売店に行くといつもの物が無かったので、 病院外の薬局で購入して戻った。 夕方、反応が悪くなる。 話しかけても夢の中にいる感じ。 体を横向きにして寝ていた。 寝返りがスムーズに出来るようになった。 ちょっとだけ快復。 ■退院日決定2005/1/26(水) 老健から28日に部屋を空けることが出来たので、 午前中に搬送して下さいと連絡があった。 病院に老健が空いた事を伝えて医師の確認をしてもらう。 28日の退院が決定した。 車椅子に乗せると急激に血圧が下がって、 失神状態になるので寝かせているとのこと。 どれくらい下がるのか訊いてみると上が60になるらしい。 父はベッドに拘束具を付けた状態で、 目は開いていてもイビキをかきながら寝ていた。 声をかけても夢の中なのか反応が悪い。 ここ数日は血圧が下がりすぎているので、 シャワー浴もさせていないからと看護師さんが洗面で洗髪。 汚れ物と必要のないものを家に持ち帰った。 夜、担当看護師さんから電話連絡があった。 「座らせて搬送すると、失神すると思うので、 寝かせた状態で搬送出来ますか?」と。 28日は姉の大きめな車を出してくれるということで、 寝かせてみて駄目なら医療タクシーを使用するか、 当日判断することを伝えた。 車に乗せると失神するような患者を退院させることに、 心配や疑問も持たないのだろうか? いくら完治しない患者を退院させるのが普通だとしても、 なんだか異常な気がする。 ■入所準備2005/1/27(木) オムツと洗濯した服を持って行く。 またトロメリンSが無くなったので売店にて購入。 入荷が夕方とのことで届けて貰うことに。 今日も父はボンヤリして夢の中に居る感じ。 時々話し掛けても、返事が別の話になっていたりする。 汚れ物を持ち帰って、老健の準備をした。 持ち込む衣服や道具などを専用の用紙に記入する。 汚れることを想定して多めに用意した。 ■退院・老健入所2005/1/28(金) 姉と甥が迎えに来てくれて病院に向かう。 退院会計を済ませ、荷物をまとめた。 父は車椅子で救急の出入口まで移動させた。 甥の車の椅子をフラットにして父を寝かせ、 脇に私が乗って押さえるようにした。 主治医と看護師さんに見送られて退院。 老健までの道中では心配した失神などは無く、 無事に施設に到着した。 職員の方が車椅子と荷物用のワゴンを用意してくれた。 痴呆専門階の個室に父を連れて行くと、 「ここは前を通ったことがあって、いい所だ」と言い出す。 窓から雪をかぶった男体山が見えて景色も良い部屋。 父はどこかの温泉に泊まりに来たと思っているらしい。 職員さんからの問診と施設利用の案内の後、 医師面談で父の症状を確認。 痴呆レベルがかなり進んでしまっているとのこと。 現時点では全介助が必要な状態。 お昼になったので、父は車椅子にて食堂に移動。 他の利用者に混ざって昼食。 個室のタンスに持ち込んだ荷物を納めて、 事務手続きをする。 老人保健法・健康手帳が必要とのことで、 帰宅途中、市役所にて再発行の手続きをする。 後日持って行くことに。 ■健康手帳届ける2005/1/29(土) 昨日市役所で再発行してもらった、 老人保健法・健康手帳を老健に届けた。 担当の職員さんに挨拶して、父の様子を訊く。 調子の良い時と悪い時が波のようにあるとのこと。 以前からそんな状態だったので、 慣れるまでは会わない方がいいかもと判断。 汚れ物を引き上げて帰宅する。 ■寝てる2005/1/30(日) 姉のメールより: ベッドの足元に落ちても大丈夫なように ウレタンマットが敷いてある。 その上に立ち上がりを知らせるセンサーがあるの。 何だか分からず動かしたら職員があわてて来たわ。 目を開けて寝てる。オムツしている。 食べたら寝てるだけの様子だね。 何か言っているんだけど、相変わらず分からない。 |